用語集

元金均等返済

読み仮名:がんきんきんとうへんさい

元金均等返済と元利均等返済の違い

今回は住宅ローン、事業資金のローンの返済において返済方法として聞くことの多い、元金均等返済に関して解説します。加えて、それとよく似た元利均等返済との比較をしながら理解を深めましょう。

元金均等返済のメリット・デメリット

毎月支払うべき元金は、最後まで一定です。そして、元金の残りの残債に応じて、利息の額が変わります。つまり、元金を毎月支払っていけば、だんだんと支払うべき利息は減ってきます。従って、この返済方法は最初は返済額が多いですが、だんだんと返済が楽になる方法です。
<具体例>
2000万円の借り入れをして年間の金利が3%、返済期間は30年とします。
最初の年は元金5万円、利息5万円が返済プランです。最初の年の月当たりの返済額は、総額10万円くらいです。
一方、15年目になると元金は変わらず5万円、利息は減って3万円ほどになっています。なぜなら、利息は元金の残債に応じてかかるからです。

最後まで支払額が一定の元利均等返済

この返済方法の場合、元金と利息の総額が最後まで変わりません。しかし、毎年の支払額の中に占める利息の割合がだんだん減っていきます。なぜなら、利息の額は残債に応じてかかるという仕組みだからです。これは、元金均等返済と同じです。
では、具体例を見ます。
例えば、先ほどの30年ローンで、2000万円の借り入れ事例を用います。最初の年の返済プランは元金3万円、利息は5万円くらいです。従って、月の支払額は8万円ほどになります。
それが15年目になっても元金は5万円、利息は3万円の返済プランのままです。このように、返済額は1年めでも15年目でも同じなのです。

元金均等返済の方が得?!

今回の具体例でいうと、総返済額が少ないのは、元金均等返済の方です。
先ほどの30年ローン、2000万円の返済で総支払額がいくらになるかを示します。
まず元金均等返済は、総支払額が2900万円です。一方、元利均等返済は3100万円くらいになります。差は200万円と多額です。ただ、元金均等返済の方は最初の支払いが多額に上り、返済が大変です。これからも高収入が維持できる方なら、こちらを選択すると良いでしょう。

どちらの返済方法を取るかは、個々の家計状況によります。数年後に大きい支出があるか、収入が減る予定があるかなどを基準に、どちらがベストかを考えてください。

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