用語集

与信

読み仮名:よしん

相手を信用して金銭やモノを貸与すること。相手に返済能力があるために貸すことができる、という信用を与える意味から、与信という言葉になっています。 例えば商品を先に渡して代金を後で回収することも与信のひとつといえ、販売先に対して代金を回収するまで信用を与えています。

初めて信用を与えることを初期与信あるいはスクリーニングと呼ぶ。一度与信した相手に対して、相手の状態に注意して、状況によって取引量の調整などを考慮することを与信管理、途上与信、モニタリングなどという。与信管理の結果、信用力が高い相手ほど信用枠を広げることができ、信用力が低い相手ほど信用枠が狭くすることになります。

与信というのは、その人の「返済能力(Capacity)」「返済資質(Character)」「返済担保(Capital)」の三つで評価されます(頭文字から3Cとも呼ばれます)。

このどの部分が重要視されるかについてはローンや契約の内容によって異なります。

例えばクレジットカードの場合は基本的に、カード決済は基本「後払い」(カード会社が一旦負担をしておき、その後利用者からの返済を受けるという形)となり、無担保となるので、返済担保は見込めないため、能力や資質が重要視されます。

クレジットカードを持っているとそこに付帯しているキャッシング枠が他社から借入をする際に考慮されるのかどうか気にする人がいます。しかし、クレジットカードの与信枠は、現在の法律の借入における年収の1/3までと定められていますが、その対象ではありません。

一方株の信用取引の場合には「担保」として現金や代用有価証券の差し入れを求めているため、「担保」が重視されますが、住宅ローンの場合は高額、長期的な返済となるため、「担保」が最重要視されますが、「能力」や「資質」についても与信判断の重要材料となります。

大きな企業ですと与信管理が大変重要になります。取引先が複数ある場合、取引先に応じてその信用度は違います。業績のよい会社であれば信用度は高いですし、経営が危うい状態の会社は信用度が低くなり、取引を存続することでリスクを負う可能性も高くなります。その場合は、信用度の低い取引先に対しては取引方法を調整するなどの手段をとらなければならなくなります。

キャッシング可能かどうかの審査はあくまでも各会社の判断基準に基づくものなのでなにがよくてなにが駄目なのかとはっきり断定はできません。とりあえずきちんと働いていて安定した収入があり、過去に自己破産やクレジット事故などがなければ融資を受けることは可能ではないでしょうか。

与信と融資の違い
与信と同じ意味と捉えられがちの融資。
まず与信とは、融資を行う際に債務者が返済見込みのある相手である、信用できる相手であるということを証明すること、信用を与えるということです。
一方融資ですが、融資は銀行などの金融機関やキャッシング会社からお金を借りることをいいます。言い換えればローンや借入ということになります。

融資によって、個人または法人が、金融機関等から必要な資金を調達できます。
個人であれば、マンションなどの住宅購入や自動車購入、教育費などの不足を補う目的で資金を集めることがありますし、法人ならば事業の拡大目的や設備購入資金、経営の維持などを目的に資金を調達します。
ただ、「資金を調達」と言っても、資金を提供してくれるわけではなく、何らかの形で借り入れることを融資と言います。

また、融資は無条件に行われることは少なく、融資の返済が可能かどうかを含め、厳格な審査を経て、初めて融資(資金の貸し出し)が行われます。
融資によっては、同等の担保も必要になるため、誰もが気軽に融資を受けられるわけではありません。

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